ユーモア
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いったいドイツ人にはユーモアのセンスがあるのだろうか、と思っている外国人は少なくありません。ご存知の通りこの国は、バイエルンの実質主義と、プロイセンの従順性、規律重視、悲観主義が混在する中、多くの著名な詩人や思想家を世に送り出しましたが、喜劇俳優やカートゥニストが傑出することはありませんでした。
とはいえ、ドイツにも奥深い意味を持ったセンシティブなユーモアの伝統があります。例えばヴィルヘルム・ブッシュ(Wilhelm Busch)やエーリッヒ・オーサー(Erich Ohser)といったカートゥニストは、あらゆる年齢層の子供たちに不朽の名作を残しています。成人層では市民階級を題材にしたジョークが受けるようです。各国共通とも言えますが、今日のテレビ・コマーシャルに見られるコメディーのように、世俗的なジョークを基にしたジャンルでは、ロリオ(Loriot)が最も有名です。
ドイツのユーモアは控えめでいてクレージーと描写されることがあります。それはドイツ語の文章構成上の制約や、二重の意味(ダブル・ミーニング)を持つ言葉が多言語に比べて少ないことが起因して、いわゆる「言葉遊び」ではなく、内容そのもののアイデアに頼らざるを得ないからです。
よく知られているのが、金髪女性や、旧東ドイツ、北海に面する東フリースランド、一昔前に後進国とみなされていた旧西ドイツの隣国をネタにしたジョークです。
過去50年間、多くのドイツ人喜劇役者がテレビに現れては消えていった中で、人々の記憶にしっかりと留められた役者もいます。
その最もポピュラーな俳優の一人が、戦後、そのシャイな様子とはうらはらな生意気な発言で人気を博したハインツ・エルハルト(Heinz Erhardt)ですが、彼の人気は何十年も続きました。
もう一人、ドイツの喜劇界を代表する人に東フリースランド生まれのオットー・ヴァールケス(Otto Waalkes)が挙げられます。彼はドイツ人の間で何かと笑いの種にされる、なんとなく間抜けでのんびりしているという東フリースランド人のイメージを逆に利用して人気を得ました。1980年代のオットー・フィルムと言われる彼の一連の映画は忘れ去られることはないでしょう。
現在、ドイツのコメディー・ショーはパロディー、新ジョーク、リバイバル・ジョークがベースとなっており、ドイツ語スキルがあれば外国人でもたいていは容易に理解できます。
しかし、他国のユーモアを本当に理解するには、言語能力もさることながら、その国の文化的背景を知ることや、既成概念のみに囚われず、物事を違ったアングルから見る能力が更に重要といえます。
ドイツのことを知れば知るほど、もっとドイツのユーモアを理解することができるようになるでしょう。
それではまず笑うことから始めてみましょう!
ロリオット(Loriot)
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オットー・ヴァールケス(Otto Waalkes)
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ハインツ・エルハルド(Heinz Erhardt)
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マックとマレイ (ヴィルヘルム・ブッシュ)(Wilhelm Busch)
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父と息子(エーリヒ・オーサー) (Erich Ohser)
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