時間とことば
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写真:aboutpixel |
ああ、あの娘はかわいかった。髪はセミロングで短くもなく長くもない。色はブロンドと茶の中間でとびきり艶がある。まさしく彼女の人柄のように。そして手に持ったソフトクリームを溶かすようなあの微笑み。それから・・・。
彼女とどこで会ったかは覚えていないが、メットマン(Mettmann)という村に住んでいたことは覚えている。メットマンはデュッセルドルフの東でグラーフェンベルク(Grafenberg)の森を通り過ぎたところにあり、ネアンデルタール(Neanderthal)からもさほど遠くない。はるか昔のネアンデルタール人の名前を取ってネアンデルタールと名づけられたのではないことをご存知だろうか?だがその話はまた別の機会にしよう。
彼女は不思議そうな目で僕を見て、一目で惹かれあった。彼女は僕より若かった。ずっと若くて可愛らしかった。二人とも会いたいと思った。
電話番号は交換しなかったが、4時半に村のバス停に迎えに行く約束をした。僕はドイツ語がほとんど話せなかったし、彼女は少ししか英単語を知らなかった。後はあまりにも内気すぎた。再会できる運命ではなかった。
なぜか?ドイツのこの地域の人が「halb vier」と言えば、それは3時半または「4時30分前」の意味だ。でも英国人は「half four」という言葉を違う意味で理解している。つまり文字通り4時半または「4時30分過ぎ」だ。
異文化間では時間は時計の針以上の役目を果たしているのかもしれない。肝心の1時間が運命を分けた。本当にあっけない。時間を確かめてお楽しみください。
