マーケット
カールスプラッツ – 見事なマーケット
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写真:インガ・ヴィットネーベン |
デュッセルドルフで外食するより素晴らしいことがあるとすれば、それは家で食事することです。特にドイツのスーパーマーケットの窮屈なバーコードの世界なしで済ませたい場合は、代わりにこの街の屋外マーケットのどれかに買い物に出かけてみてください。
中でも断然1番なのはカールスプラッツマーケットで、旧市街(Altstadt)の端のケーニヒスアレー(Königsallee)から歩いてすぐです。どんなに大それたメニューでも、ここでずらりと並んだ新鮮な野菜や果物・肉・魚・花・ハーブに囲まれれば然るべき材料が見つかるでしょう。親切にも月曜日から土曜日まで開いていますが、週末が近づけば質・種類ともに最高潮に達します。土曜日の朝露店を見て回ると、食物連鎖の頂上で食べているのが明白になります。
街そのものと同様カールスプラッツは国際都市の洗練と地に足のついた美徳が溶け合っています。地元産のキャベツやにんじんの両側にはタイ産のライチがあり、チュニジア産の白アンズ、トスカナ産のトリュフ入りハムが地元のブラッドソーセージ(Blutwurst)と競い合っています。後者は初心者や小心者向きではないでしょう。
どこでも新鮮さ、質、つまらなくて無感覚なスーパーマーケットには完全に欠けている人と人のふれあいに重点が置かれています。カールスプラッツで生計を立てている人はどんな天気でも長時間立っていて、不思議にも人柄が良く、たいてい見事なじゃがいも1ポンドを選び取ったり魚をおろしているとき冗談を言ったりレシピを教えてくれたりします。さらに、よく競い合っている人々の間では同業組合のような友情が見受けられるはずです。マーケットから何週間・何か月・何年遠ざかっていても放蕩息子のように歓迎されることでしょう。マーケットの人々は名前や顔をよく覚えています。
常連はみな気に入りの露店があるようです。私の場合、カールスプラッツに行けば必ずシーアに立ち寄ります。シーアはフランス系ドイツ人4世代が営む驚くばかりの八百屋で、常連の洗練された味覚に応えています。有限会社シラー社長のミヒェル・シラーは、きっとこのマーケットで最も有名な露店を管理しています。約束事のように「早出し物」という札が見事に並んでいるのはパリを思い出させます。この店の商品の多くはランジスから直送されています。
すばらしい商品を見て私は当然な質問をします。何種類の商品があるのですか。ミシェル・シラーはドイツ的な正確さとフランス的な目の輝きで答えます。「480種類だ」そしてこうつけ加えました。「1940年代とは大違いだよ。俺のばあさんは近くの農場の根菜を持って、灯油ランプ片手に荷馬車で町にやって来てたもんだよ。ほら、インドネシア産のドライマンゴーを試食してごらん。驚くほど甘いよ」まさにその通りでした。
ちなみに、かぶのアングロ・サクソン愛好者にとってシラーはこの街で最も期待に応えてくれる店です。ドイツ人は食欲を取り戻していません。
確かに価格は質と同様に高いです。シラーのごく小さい魚雷のような形のラディッシュは、マクドナルドのハッピー・セットや煙草1箱と同じくらいの値段がすると思います。でも、そのラディッシュのほうがどんなに健康に良いか考えてみてください。さらに私はパテとともに必ずこのラディッシュを出します。ところでカールツプラットには他にも長年続いているチェツ・ジーン・ルク(Chez Jean-Luc)という店がありますが、この街でこの店よりおいしいパテの店があったとしても、きっと私はまだ見つけていないと思います。
米国人の方へ:デュッセルドルフでは感謝祭に冷めたシチメンチョウを買う必要はありません。数日前に注文すればステュットゲーン(Stüttgen)やその他の家禽販売店がお祝いのシチメンチョウを喜んで調達してくれます。二度と冷凍のもので手を打たなくても良いのです。
カールスプラッツで買い物していておなかがすいたときは、早くて多文化的なさまざまな食べ物の店が露店の中に点在しています。欲張りをして熱々の焼きソーセージ(Bratwurst)、パンケーキ、ファラフェル、フィッシュ・サンドイッチが食べればアルトビール1杯までもう少しです。カールスプラッツは年中開いていますが、寒い日にはデュッセルドルフの団体で40年の伝統のあるグーラッシュ・カノーネ(Gulaschkanone)で毎日出されているスープやシチューをお選びになりたいかもしれません。夏にはまあまあの味のガスパーチョが出されます。
確かにカールスプラッツには安売り品は少ないですが、訪れる価値はあります。結局、カールスプラッツが見事なマーケットだと倹約家に思わせることはできません。言い訳無用です。

